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コラム「メンタルヘルス」

2007.07.12
豊かな社会とは、それを支える人の心が満たされていてこそ成り立つものです。
IJSは働く皆様の心のケアに対応するため、学識者やカウンセラーの方々の支援を元に、
スタッフのケアはもちろん、企業様からのメンタルヘルス研修などのご相談を承っています。


2006年は児童虐待、いじめ、相も変わらぬ自殺の問題、親子間、家族間の軋轢から引き起こされる殺傷など、殺伐たる問題の多い一年でした。
今年は定年を迎えた(迎える)団塊世代が、社会の中で、どのように適応していくかが注目されます。
すなわち定年・再雇用にかかわるメンタルヘルスの問題が、再浮上してくるのではないかと懸念されるからです。
個人情報を守ることは重要なことではありますが、企業などでは個人情報の守秘義務に捕われる余り、企業の診療所で「うつ病」の治療を受けつつも職場でよい成績を上げている社員に、更なる職責の重い職場に人事部が配置転換させたために、ついに挫折してしまったという事例に遭遇することがあります。
「うつ病性障害」が増加している昨今、人事異動の場合には、人事部も個人情報の守秘義務を共有しつつ、有能な人材を有効に生かすためには「産業医」も加わって、人事を検討するべき時代に入ってきているのではないかと思います。
先行きの捕らえられない社会情勢の中にあって、常時、多くの人がストレスに晒されています。
そのことから些細なことでメンタル不全が発症するのでしょう。
日常のストレス管理こそ、メンタルヘルスにとって重要なことと再認識する必要があります。

順天堂大学名誉教授
財団法人順天堂精神医学研究所理事長
日本産業精神保健学会 副理事長 井上令一

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